ディオファントスの方程式とは、整数解を持つ多項式方程式のことである。例えば a,b,ca,b,c が整数であるとき、以下のような方程式がディオファントスの方程式である。

ax+by=cax+by=c

この方程式は、a,ba,b の最大公約数が dd であるとき、ccdd の倍数でなければ、整数解を持たないことが知られている。逆に言えば、ccdd の倍数であれば、この方程式は整数解を持つ。

また、より一般的なディオファントスの方程式は以下のように表される。

a1x1+a2x2++anxn=ca_1x_1 + a_2x_2 + \cdots + a_nx_n = c

ここで、a1,a2,,an,ca_1, a_2, \ldots, a_n, c は整数であり、x1,x2,,xnx_1, x_2, \ldots, x_n は未知の整数である。この方程式は、a1,a2,,ana_1, a_2, \ldots, a_n の最大公約数が dd であるとき、ccdd の倍数でなければ、整数解を持たないことが知られている。また、ccdd の倍数であれば、この方程式は整数解を持つ。ディオファントスの方程式の一般解法は現在も研究されており、完全な一般解法は存在しない。しかし、特定の条件下での解法は知られており、例えば n=2n=2 の場合にはユークリッドの互除法を用いることができる。

ディオファントスの方程式は、数論や暗号理論、代数幾何学などの分野で応用されており、重要な問題の一つである。

リンク

Diophantine equation[EN]