三角関数の加法定理とは

三角関数の加法定理とは、角度の和や差に対する三角関数の関係式であり、以下のように表されます。

sin(x+y)=sinxcosy+cosxsinysin(x+y)=sinxcosy+cosxsiny

cos(x+y)=cosxcosysinxsinycos(x+y)=cosxcosy-sinxsiny

tan(x+y)=tanx+tany1tanxtanytan(x+y)=\frac{tanx+tany}{1-tanxtany}

これは三角形の辺の長さの関係を求める上で重要な公式です。

三角関数の加法定理の証明

ここでは、sin(x+y)sin(x+y)の加法定理の証明を例に挙げて説明します。

まず、下図のように角度x+yx+yの点をPPとします。

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このとき、点PPから下図のように垂線を引くことができます。

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この図から、次の式が導かれます。

sin(x+y)=ABOPsin(x+y)=\frac{AB}{OP}

また、ABABBCBCの関係から、以下の式が成り立ちます。

AB=BCsinxAB=BCsinx

さらに、OPOPBCBCの関係から、以下の式が成り立ちます。

OP=1cosyOP=\frac{1}{cosy}

これらの式を用いて、sin(x+y)sin(x+y)を表すと以下のようになります。

sin(x+y)=ABOP=BCsinx1cosy=sinxcosy+cosxsinysin(x+y)=\frac{AB}{OP}=\frac{BCsinx}{\frac{1}{cosy}}=sinxcosy+cosxsiny

以上のようにして、sin(x+y)sin(x+y)の加法定理が導かれます。

まとめ

三角関数の加法定理は、角度の和や差に対する三角関数の関係を表す重要な公式です。三角形の辺の長さの関係を求めるときや、三角関数を解析的に扱う場合に役立ちます。

リンク

Trigonometric Addition Formulas[EN]