【リバースプロキシとは】
リバースプロキシ(Reverse Proxy)とは、インターネット上でWebサーバーの要求を代理で受けるサーバーのことであり、クライアントからの要求を受け取り、宛先のWebサーバーに転送することで、Webサーバーを保護したり、負荷分散を行ったりするために使用されます。このように、リバースプロキシサーバーがWebサーバーへのアクセス先を提供することで、WebサーバーのIPアドレスやドメイン名を隠したり、Webサーバーへの直接的な攻撃から保護することができます。
【リバースプロキシの利点】
-
セキュリティ向上
リバースプロキシサーバーがWebサーバーのIPアドレスやドメイン名を隠すことで、Webサーバー自身を攻撃対象から守ることができます。また、SSL通信を利用した暗号化通信にも対応しているため、Webサーバーとクライアント間の通信が暗号化されることで、通信の安全性が向上します。 -
負荷分散
リバースプロキシサーバーがWebサーバーへのアクセス先を提供することで、Webサーバーのアクセス負荷を分散することができます。リバースプロキシサーバーがアクセス負荷を適切に分散することで、Webサーバーの負荷を分散することができ、Webサーバーの障害発生時にも、サービスを継続することができます。 -
コンテンツキャッシュ
リバースプロキシサーバーがクライアントからの要求を受け取った場合、Webサーバーにアクセスする前に、キャッシュされたコンテンツを提供することができます。キャッシュ機能により、Webサーバーの負荷を軽減することができ、応答速度の向上につながります。
【リバースプロキシの種類】
-
ハードウェア型リバースプロキシ
専用のハードウェアを使用してリバースプロキシ機能を提供するものであり、高速な処理性能や複数のポートを持つことができます。 -
ソフトウェア型リバースプロキシ
ソフトウェアとして構築され、一般的にはオープンソースのものが多く、導入・設定が容易であることが特徴です。代表的なソフトウェア型リバースプロキシには、Nginx、Apache HTTP Server、HAProxyなどがあります。
【リバースプロキシの設定例】
以下は、Nginxを使用したリバースプロキシの設定例です。例として、ドメイン名がexample.comとしている場合を想定しています。
- Nginxの設定ファイルを編集する
以下のように、Nginxの設定ファイルを編集します。この例では、リバースプロキシサーバーのポート番号を8080に設定しています。
server { listen 80; server_name example.com; location / { proxy_pass http://localhost:8080; } }
- Nginxを再起動する
設定ファイルを変更した場合は、Nginxを再起動する必要があります。
$ sudo service nginx restart
以上が、Nginxを使用したリバースプロキシの設定例となります。