インスタンスとは、クラスに定義された属性やメソッドを実際に持ったオブジェクトのことです。クラスは設計図のようなもので、インスタンスはその設計図に基づいて作られた実体です。

例えば、クラスが「人間」である場合、インスタンスは「太郎」や「花子」のような具体的な人物です。クラスには「名前」という属性、そして「話す」というメソッドが定義されているとします。この場合、太郎や花子はそれぞれ名前を持ち、話すことができます。つまり、太郎や花子は「人間」というクラスのインスタンスとして扱うことができます。

また、インスタンスはそれぞれ独自の属性を持つこともできます。例えば、太郎と花子はともに「人間」クラスのインスタンスですが、太郎は「年齢」属性があり、花子は「趣味」属性があるとします。このように、インスタンスはクラスに定義された属性やメソッドに加えて、独自の属性やメソッドを持つことができます。

インスタンスはプログラムの中で実際に使用されるオブジェクトであり、クラスに定義されたメソッドを呼び出すことができます。例えば、「太郎.話す()」というコードを書くことで、太郎が「話す」というメソッドを実行することができます。

インスタンスは、プログラムの中で状態を保持するために使用されます。例えば、ユーザーが入力したデータを保持するためにインスタンスを使用したり、複数のインスタンスを作成してそれらを比較するために使用することができます。

インスタンスは、オブジェクト指向プログラミングにおいて重要な概念の一つであり、プログラムの設計や実装において理解する必要があります。

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Instance[EN]