条件分岐は、プログラムの中で特定の条件が成立した場合に、ある処理を行うための構文です。Pythonでは、if文、elif文、else文の3つがあります。
if文
if文は、指定した条件がTrueである場合に、その条件に対応する処理を実行するためのものです。例えば、ある変数xが10より大きい場合に、"x is greater than 10"というメッセージを表示する場合は、以下のように書きます。
x = 15 if x > 10: print("x is greater than 10")
条件式がTrueである場合に、インデント(字下げ)された部分の処理が実行されます。Pythonでは、インデントは4つの空白文字で表します。if文の後ろに続くコロン(:)は、その後にインデントされた部分がif文に属することを示します。
elif文
elif文は、複数の条件を指定する場合に使用します。if文の後に続いて、条件式を指定し、その条件がTrueである場合に実行される処理を記述します。以下は、変数xが10より大きい場合には"Greater than 10"、10以下で5より大きい場合には"Less than or equal to 10 but greater than 5"、5以下の場合は"Less than or equal to 5"と表示する例です。
x = 7 if x > 10: print("Greater than 10") elif x > 5: print("Less than or equal to 10 but greater than 5") else: print("Less than or equal to 5")
条件が複数ある場合は、if文の後ろに続けてelif文を書くことで指定できます。elif文は任意の回数指定できます。
else文
else文は、if文やelif文で指定した条件がすべてFalseである場合に実行される処理を指定するためのものです。以下の例では、変数xが10以下の場合には"Less than or equal to 10"、それ以外の場合には"Greater than 10"と表示します。
x = 8 if x <= 10: print("Less than or equal to 10") else: print("Greater than 10")
if文やelif文で指定した条件がすべてFalseである場合にのみ、else文の処理が実行されます。
以上が、Pythonの条件分岐についての基本的な使い方です。条件分岐は、プログラムの流れを制御するために非常に重要な構文のひとつなので、正確に理解して使いこなせるようにしましょう。