Pythonにおいて、変数はグローバル変数とローカル変数の2つに分類されます。以下でそれぞれについて説明します。
＜グローバル変数＞
グローバル変数とは、プログラム中のどこからでもアクセス可能な変数です。つまり、関数の内部だけでなく、関数の外側でも使用することができます。グローバル変数は、プログラム全体で共有されるため、変更されると影響がプログラムの他の部分に及ぶことがあります。
以下は、グローバル変数を定義する例です。
# グローバル変数の定義 global_var = 10 def func(): # グローバル変数の参照 print(global_var) func() # 10 が出力される
＜ローカル変数＞
ローカル変数とは、関数内で定義され、その関数内でのみアクセス可能な変数です。関数内で変数を定義すると、その関数の外側からはアクセスできなくなります。ローカル変数は、同じ名前のグローバル変数が存在する場合、その関数内部で優先的に扱われます。
以下は、ローカル変数を定義する例です。
def func(): # ローカル変数の定義 local_var = 5 # ローカル変数の参照 print(local_var) func() # 5 が出力される
また、同じ名前のグローバル変数が存在する場合、グローバル変数がローカル変数よりも優先的に扱われます。
global_var = 10 def func(): global global_var # グローバル変数を参照する宣言 # ローカル変数の定義 global_var = 5 # グローバル変数の参照 print(global_var) func() # 5 が出力される print(global_var) # 5 が出力される
以上が、Pythonにおけるグローバル変数とローカル変数の説明です。プログラムを作成する際に、変数のスコープ（アクセス範囲）を意識して使い分けることが重要です。