部分積分とは、積分をする際に積分項を分解し、部分的に積分することによって、より簡単に積分を行う方法です。具体的には、以下のように表されます。
∫u(x)dxdv(x)dx=u(x)v(x)−∫dxdu(x)v(x)dx
ここで、u(x)とv(x)は微分可能な関数であり、du(x)/dxとdv(x)/dxはそれぞれu(x)とv(x)の微分です。
この式を用いると、以下のような積分が比較的簡単に解けることがあります。
∫xcosxdx,∫xexdx,∫x2lnxdx
たとえば、∫xcosxdxを部分積分によって解いてみましょう。
この場合、u(x)=x、dxdv(x)=cosxとして式に当てはめると、以下のようになります。
∫xcosxdx=xsinx−∫sinxdx=xsinx+cosx+C
ここでCは積分定数です。
部分積分を行うことによって、元の積分式よりも簡単に積分を行うことができました。このように、部分積分は積分を行う上で非常に有用なテクニックの一つです。