【標準偏差】
標準偏差（ひょうじゅんへんさ、英: standard deviation）は、データのばらつき具合を表す指標の一つである。平均値からの偏差を二乗し、その平均値の平方根をとることで求められる。
【式】
標準偏差は以下の式で表される。
s=n1i=1∑n(xi−xˉ)2
ここで、nはデータ数、xiは各データ、xˉはデータの平均値である。
【意義】
標準偏差は、データのばらつき具合を表す指標であるため、データの信頼性や精度を評価するためによく用いられる。たとえば、ある商品の販売数量の標準偏差が大きければ、売り上げが不安定であることを示唆する。また、あるテストの点数の標準偏差が小さい場合、生徒たちの成績が均一であることが示される。
【注意点】
標準偏差を求める際には、偏差の二乗を平均するため、データの単位が二乗されてしまう。そのため、標準偏差自体の単位はデータの単位と異なることに注意が必要である。また、標準偏差には外れ値の影響を受けやすいという欠点もあるため、データの特性に応じて適切な指標を選択する必要がある。