tqdm

「tqdm」とは、Pythonで進捗バーを表示するためのライブラリです。主にループ処理で使用され、処理の進捗状況を視覚的に把握することができます。以下では、使用方法や特徴について説明します。

インストール

「tqdm」はPyPIに登録されているため、以下のコマンドでインストールすることができます。

pip install tqdm

使用方法

基本的な使い方

以下は、基本的な使用例です。ループ処理中に「tqdm」を使用して進捗バーを表示します。

from tqdm import tqdm

for i in tqdm(range(100)):
    pass

詳細な設定

「tqdm」には、進捗バーの表示方法や表示する内容をカスタマイズするオプションが豊富に用意されています。以下は、いくつかのオプションの例です。

表示形式の変更

進捗バーの表示形式を変更することができます。

from tqdm import tqdm

for i in tqdm(range(100), bar_format='{l_bar}{bar:10}{r_bar}{bar:-10b}'):
    pass

表示内容の変更

進捗バーに表示する内容をカスタマイズすることができます。

from tqdm import tqdm

for i in tqdm(range(100), desc='Processing', unit='file', unit_scale=True):
    pass

ログ出力の抑制

ログ出力を抑制することができます。

from tqdm import tqdm

for i in tqdm(range(100), leave=False):
    pass

進捗バーの色の変更

進捗バーの色を変更することができます。

from tqdm import tqdm
import time

for i in tqdm(range(100), bar_format='{l_bar}{bar}{r_bar}', colour='green'):
    time.sleep(0.1)

コンテキストマネージャ

「tqdm」には、コンテキストマネージャを使用することもできます。以下は、使用例です。

from tqdm import tqdm
import time

with tqdm(total=100) as pbar:
    for i in range(10):
        pbar.update(10)
        time.sleep(0.1)

まとめ

「tqdm」は、Pythonでループ処理の進捗を視覚的に把握するためのライブラリです。簡単な使用方法から、進捗バーの表示形式や表示内容をカスタマイズする方法まで、多彩なオプションが用意されています。また、コンテキストマネージャを使用することで、より簡潔なコードを書くこともできます。是非、Pythonの開発において「tqdm」を活用してみてください。

リンク

tqdm[EN]