並列コンピューティングとは、複数のコンピュータを繋ぎ合わせて一つの計算機として使う方法です。この方法を使うことで、単一のコンピュータでは処理しきれない大量のデータを分割して複数のコンピュータで同時に処理することができます。並列化によって処理速度を高速化し、計算時間を短縮することができます。

並列コンピューティングには大きく分けて2つの種類があります。

  1. 分散型並列コンピューティング
    複数のコンピュータを繋ぎ合わせたネットワーク上で、それぞれのコンピュータが独立して処理を行い、結果を集めて合算する方法です。一つの大きなタスクを複数の小さなタスクに分割して、それぞれのコンピュータが同時に処理することで、全体の処理時間を短縮することができます。

  2. 共有型並列コンピューティング
    複数のプロセッサを一つのコンピュータ内に搭載して、同時に複数の処理を実行する方法です。CPUの数が多いことで、一つの大きなタスクを同時に処理することができ、処理速度を高速化することができます。

並列コンピューティングは、大量のデータ処理や計算が必要な科学技術分野や金融分野などで広く使われています。また、近年ではクラウドコンピューティングの普及によって、並列コンピューティングを容易に利用できるようになってきました。

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Parallel Computing[EN]